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私の男/桜庭一樹 ★★★★☆


優雅だが、どこかうらぶれた男
一見、おとなしそうな若い女
アパートの押入れから漂う、罪の異臭
家族の愛とはなにか
越えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?
この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る・・・(帯より)


<だって、いまだって、一緒に逃げ続けているのだ>

・・・読後、しばらく言葉が出なかった。
最後まで、圧倒されっぱなしでした。

腐野(くさりの)花は24歳、花の男・淳悟は40歳。
花は9歳のときに震災で家族を亡くし、親戚にあたる淳悟に引き取られた。

第一章の花の結婚式から、物語は少しずつ過去を遡ります。
なぜ、花と淳悟は東京へと逃げてきたのか?
押入れには何が入っているのか?
2人の関係はどこから始まっているのか?
何が2人をそうさせたのか?

驚くような真相は用意されていませんが、何度も感情を揺さぶられて、苦しくなりました。
どうしても、眉をひそめてしまうテーマですが、最終章で、きっと2人はそういう生き方しか出来なかっただろうという説得力が感じられました。
家族になりたかっただけなんだろうな・・・。
第一章で結末を知ってしまっているだけに、ラストがやりきれない。

読み手を選ぶ作品であることは、間違いないでしょう。
でも、直木賞にはこれを選んで欲しい。
以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
第2章で尾崎が受付嬢に声をかけるシーン。
てっきり、派手な女性の方が、花だと思ってた。
無個性をこんな風に描けることに驚いた。
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 2005年8月~

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