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ラットマン/道尾秀介 ★★★★☆


結成14年のアマチュアロックバンドが練習中のスタジオで遭遇した不可解な事件。
浮かび上がるメンバーの過去と現在、そして未来。
亡くすということ。失うということ。
胸に迫る鋭利なロマンティシズム。
注目の俊英・道尾秀介の、鮮烈なるマスターピース。
ようこそ。ここが青春の終わりだ。(帯より)


<一生懸命に真似したんだ>

冒頭のホラー小説も、ネット上で書いていた短編なのかな。
『どうして犬は』より、繋ぎ方が強引に感じたのですが。

『ソロモンの犬』と同じく青春小説です。
私は、こちらの硬い文体の方が好みですね。

姫川の姉とバンドメンバー、2人の死の真相は?
姉の死後、母親はなぜ姫川に冷たくなったのか?
父親は一体、何をしたのか?
そして、姫川は一体何を隠しているのか・・?

謎は魅力的だし、構成はとても緻密に計算されています。
何とかアラを探そうとしましたが(?)、どれも無理なく説明がつくのですよね。
(さすがに、ラストはもう少しページが欲しかった・・・。)
私はさほど衝撃を受けなかったので物足りなかったけれど、『シャドウ』が好きな人は楽しめるだろうなぁ。

エアロスミス側から許可が下りずに書き直した箇所は、各章の始まりの歌詞の部分かな。
出版できて良かった、良かった。
そして、「ざまあみろ」には笑った。
以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
野際が「倉庫にひかりがいるから・・・」と言った時点で、犯人だと確信。
お腹の子の父親だなと。
だから、「犯人=桂」という疑惑に驚いた!
なるほど、母親と同じ「袖口の血」にピンとこなければいけなかったのね。しまった。
そこをスルーしてしまうと、過去の事件の謎なんて解けるはずがないわ。
姫川の「勘違い」には説得力がありますが、読者の騙し方は少々あざとかったかも。
わざわざ、ひかりの父親の毛髪も採取したりして・・・。

宇宙うさぎの正体には騙された~。
茶色って時点で、茶色のニット帽を被ってたお父さんかと思ったよ。
逆さになったハンプティ・ダンプティを想像して、あっ!と納得。
耳を塞いで寝ていたという伏線もいいですね。

父親と見せかけて母親、という真相には、つい、あの方の某作品を思い出してしまいました。
しかし、虐待の内容ですが・・・他に無かったのか・・・。
父親にミスリードさせておくには、そういう種類のものしか選べないのでしょうが・・・気色悪いよぅ。
そして、なんで突然母親は虐待を止めたの?
何か伏線あったっけ?
突然クリスマスプレゼントを用意して、丁度その日に転落事故って・・・。
ラストはもう少し書き込んで欲しかったなぁ。

卑沢が「姫川の知らない事実」を口にしてしまったシーンは、お気に入りです。
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 2005年8月~

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