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密室・殺人/小林泰三 ★★★★☆

「息子の容疑を晴らして欲しいんです。嫁の浬奈殺害の容疑です」
四里川探偵事務所に持ち込まれた依頼をうけ、所長は助手の四ツ谷礼子に事件現場である亜細山中の別荘に向かうよう命じた。雪の夜、密室と化した部屋に閉じこもっていたはずの浬奈が、窓の下の凍った池に墜死したというのだ。だが奇妙なのは事件だけではなかった。究極の新本格ホラー推理誕生。


<あなたは誰?> <僕は味方>

「新本格推理とホラーを融合させた初の長編」とのこと。
個人的には、三津田作品ほどの「融合」ではなかったかな。

これまでに読んだ小林作品とは雰囲気が違って驚きました。
四ッ谷礼子の関西弁がゴツすぎて、まるでオッサンなのが気になりましたが、四里川探偵や谷丸警部との会話がとても楽しいのです。

ある女性が部屋へ入った数分後、外の河原で死体で発見される。
窓は施錠してあり、ドア側には3人の目撃者がいて、密室状態になっていた。
死因が事故でも他殺でも自殺でも、密室からどうやって落ちたのかという不可解な謎が残る。

ページ数が多いのに、事件が1つしか起こらないので、少し冗長に感じてしまったかな。
そして、その真相も予想通りで目新しさは感じません。
でも、この作品のサプライズはそこじゃない。
これまた違う方向からガツン!とくるのです。

ミステリとしては評価に困るのですが、と~っても私好みの作品でした。
以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
必死に再読。
最初から四里川に違和感があって、名探偵キャラとしては微妙~だったのですが、まさか、四ッ谷しか見えない存在だったとは・・・!びっくり。
これって、声も聞こえないんだよなぁ。
だから、四里川の台詞の後にはほぼ四ッ谷が続けて発言して、その台詞に谷丸警部が答えていたと・・・。
谷丸警部、めっさエエ人や~ん。
そして、見破った徳さんスゴすぎ。
最初の列車の中で四ッ谷が老女たちにヤイヤイ言われてたのも、特異体質を見抜かれてたからかなぁ。
そして、その原因となった連続無差別惨殺事件の真相は放ったらかしってこと?
てっきり、それも絡んでくるんだと思ってたんだけど・・・。

最後、じ~んの台詞。
「僕は甲斐性なしだ。君の生活を守ることすらできない」
これでやっと、四里川の印象が良くなったわ。
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 2005年8月~

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