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密室キングダム/柄刀一 ★★★★☆


1988年夏、札幌。
伝説的な奇術師・吝一郎の復帰公演が事件の発端だった。
次々と連続する、華美で妖艶な不可能犯罪!
吝家を覆う殺意の霧は、濃くなるばかり。
心臓に持病を抱える、若き推理の天才・南美希風が、悪意に満ちた魔術師の殺人計画に挑む。(帯より)


<魔術には魔術で。絢爛には絢爛で>

評判が良いんだか悪いんだか微妙な作品ですが、私はとても楽しめました!

奇術師の屋敷で起こる、魔術としか考えられない不可能犯罪。
これまで大仰に感じていた文章が幻想的な雰囲気と合っていて、とても読みやすかったです。
およそ900ページの分厚さですが、前2冊よりよっぽど熱中して読めたかも。

次々と密室が現れるのですが、探偵がトリックを見破るのが早くて驚きました。
1つ解決しては、ハイ次の密室~という淡々とした流れなので、ストーリーとしての勢いは感じません。
でも、そこで「犯人がわざと解かせているのでは?」という心理戦が加わる点が、とっても私好みでした。
密室トリックもあまり強引な印象はなく、細かくチェックすればするほど、よく出来ているなぁと感心してしまいました。
相変わらず物理トリックの説明が解り辛く、特に鍵の状態を理解するのに苦労しましたが・・・。
もう少し図解があれば親切なのになぁ。

伏線もバッチリで、珍しく最後まで気持ちよく騙されました。
記憶に残る一冊ですが、何しろ分厚いし、ストーリーを重視する方にはオススメできません。
私もこれが初めての柄刀作品だったら、絶対途中で投げ出していたでしょう。
以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
私は、完全に山崎兄弟が犯人なんだと思ってた。
プロローグが15年後ってことは時効が成立する直前に、美希風が犯罪を暴きにきたのかなって。(でも読み返すと15、6年前だった)
だって、諏訪の事件なんて、兄が鍵穴を見るように誘導するわ、弟が毒ハンカチで手を縛ったんだと思うわ、怪しい描写が多かったからさぁ。
毒蛇が出てきた時に、あ、違うのかと気付いたけれど。

双子と見せかけて3つ子~の真相って、前に有栖川さんがTVで出題したミステリが記憶に合ったので、顔が焼けた死体が出てきた時に、ぼんやり浮かんだんだよなぁ。
でも、伏線には全く気付かなかった!
いや~お見事でした。
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 2005年8月~

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