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模像殺人事件/佐々木俊介 ★★★★☆


人里離れた山奥にある木乃家は、周囲から忌避されている一族だったある日、8年間音信不通だった長男、秋人が2人帰ってくる。
大怪我を負ったというその顔は包帯で覆われており、どちらも「自分が秋人だ」と主張し譲らない。
そして、唯一の通行手段である橋が爆破され、陸の孤島となった館で殺人事件が起こる。


文体がまさしく横溝風で、雰囲気は抜群です。

ネットの評判もすこぶる良いし、私自身、久しぶりの本格とあって、「絶対、真相を見破る!」と意気込んでの挑戦でした。
なにしろ、「誰が殺したか?いかに殺したか?」は問題じゃないんですよ。
・・・逆に返せば、犯人と殺人方法には、目新しい手法は使っていませんよ、との大胆発言にもとれたりするのですが。
以下、内容に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
実際、このホワットダニットの真相には仰天しました。
私は、かなり早い段階で、謎の(ものすごく自信のある)解明をしていまして。
ラスト付近で、探偵役が自分の推理を語るのですが、それがほぼ私の予想通りだったので、もうがっかり!
「な~んだ~。やっぱり期待して読むとこうなるんだよね~。」なんて、偉そうな態度で肩をすくめた私が悪うございました!
全てを覆すような、もっと大きな真相が隠されていたのです・・・!
そのトリック自体は、どこかで読んだことがあるものなんだけれど、この作品の仕掛けに使われているとは、これっぽっちも気付きませんでした。
見事です。

解説で、同じ横溝作品風として比較されている、殊能将之『美濃牛』と、小川勝己『撓田村事件』は、どちらも読んだことがあります。
キャラクターや読みやすさを比べると、上の2作品の方が好みなのですが、ミステリとしての驚きは、本作品がはるかに上でした。
いや~久々に驚きました~。
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 2005年8月~

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