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アミダサマ/沼田まほかる ★★★☆☆

廃棄された冷蔵庫の中から発見された少女・ミハル。
発見者である僧侶・浄鑑の養女となったミハルは元気を取り戻し、浄鑑と浄鑑の母・千賀子と3人で幸せに暮らし始める。
可愛がっていた猫に死が近づくまでは・・・。


<ずうっと海、ずうっと真っ暗>

沼田作品は描写が生生しいのでホラーなんてぴったりだろうと思っていたら、それほど怖くも気持ち悪くもなくてホッとしました。

序盤、ミハルが冷蔵庫から発見され、浄鑑と同じくそのコエに呼ばれた青年・悠人と対面するシーンには鳥肌が立ちそうになりました。
絶対的な存在を見つけてしまったため、その後の生活に支障をきたしてしまう悠人の様子にも説得力が・・・最初はあったのですが・・・。
ミハルの正体や冷蔵庫に入っていた理由が明らかにされたのはスッキリして良かったけれど、ミハルが集落に及ぼす影響など、理屈が通る設定と怪奇現象のバランスに少し違和感が残りました。
あと、最初はあれだけミハルの存在を危ぶんでいた浄鑑が、決定的な出来事が起こるまで何も動かないことにやきもきさせられたり。

今回の歪んだ男女の関係はよくあるパターンのため、悠人の物語が少し邪魔に感じてしまいました。
『彼女がその名を知らない鳥たち』では男の献身的な姿に感動すら覚えたけれど、こちらは不快感で一杯に。
それよりも、悠人とミハルの関係をもう少し描き込んで欲しかったなぁ。
まとまりのないままラストへ進んでしまったような・・・。
濃い内容かと思えば、意外とアッサリとした読後感でした。

いろいろ書いてしまったけれど、私は沼田さんの文章、かなり好きです。
グッとくる表現が多いのですよね。
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 2005年8月~

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