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悪党/薬丸岳 ★★★★☆

不祥事で職を追われた元警官の佐伯修一は、今は埼玉の探偵事務所に籍を置いている。ある日、老夫婦から人捜しの依頼が舞い込んだ。自分たちの息子を殺し、少年院を出て社会復帰しているはずの男を捜し出し、さらに、その男を赦すべきか赦すべきでないのか、その判断材料を見つけて欲しいというのだ。この仕事に後ろ向きだった佐伯は所長の命令で調査を開始する。実は、佐伯もかつて身内を殺された犯罪被害者遺族なのだった。

<おれたちは絶対に不幸になっちゃいけないんだ>

今回も、主なテーマは犯罪被害者遺族の心の葛藤。
この作家はブレないですね。抜群の安定感でした。

出所後の加害者の行方を捜す仕事なので、依頼人に犯罪被害者遺族が多くても不自然ではないという設定が巧いなぁ。
(所長や弁護士については少し都合が良すぎたかも。)
短編なので物足りなさも感じましたが、いろんなタイプの犯罪とそれぞれ立場の違う関係者の心境にとても興味を持ちました。
恋人の存在が主人公を救うという流れが新鮮味がなくて少し残念。

こんな風に探偵事務所に頼まないと消息が掴めない、自分が命を奪った人物の命日に訪ねもしない加害者なんて、どんなボランティアに参加しようが周りに貢献しようが、本当の意味で更正できてはいないと思うんですけどね。
第一章の老夫婦は、もし佐伯が別の答えを出したなら納得できたのかなぁ。
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 2005年8月~

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