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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。/辻村深月 ★★★☆☆


“30歳”という岐路の年齢に立つ、かつて幼馴染だった二人の女性。都会でフリーライターとして活躍しながら幸せな結婚生活をも手に入れたみずほと、地元企業で契約社員として勤め、両親と暮らす未婚のOLチエミ。少しずつ隔たってきた互いの人生が、重なることはもうないと思っていた。
あの“殺人事件”が起こるまでは・・・。


<みずほちゃんのせいだった>

とっても切ない読後感。そしてタイトルが秀逸。

『太陽の坐る場所』と同じく、女性同士のドロドロとした心理描写がリアルです。
確かにあの頃は面倒臭かったなぁ~とか思い出しながら読んでました。
主人公を含め、あまり好感を持てないタイプの人物が多く登場しますが、ラスト1ページでそれまで理解できなかったチエミの気持ちにハッとさせられました。
人の心は本当に複雑。

私は今回も何ひとつ真相が見抜けませんでした。
やっぱり辻村深月のサプライズは好みです。
でも、もう少し短くてもいいよね。
以下、真相に触れています。OKな方は【】を反転(ドラッグ)させてご覧下さい。
茶化すわけでも何でもなく、普通に疑問。
母親って、あの状況で「逃げなさい」って言うのかなぁ。
私がその立場だったら、何としてでも「ジコです」とか書きたいけどなぁ。血で。
娘のことを考えても、逃げないほうが無事出産できそうだし。

チエミの母親の共依存の様子をもう少し描いて欲しかったな。
みずほの母親の方があんな目に合ってもおかしくないように感じたわ。

小説でしか成立しない仕掛けには満足だけれど、まずは検査薬を試してから報告しようよ、チエミ・・・。
読後はさすがにホロリときたけれど、よぉく考えるとかなり間の抜けた事件に思えるよ・・・。
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 2005年8月~

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