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姑獲鳥の夏/京極夏彦 ★★★☆☆


<君は猿に似ているね。>

京極堂の『この世には不思議なことなど何も無いのだよ』よりも、上の榎木津の台詞の方が印象深い私。

初・京極作品です。
しっかりと気合いを入れて読み始めたのですが、それからはもう一気読み。
長さが気にならないと言えば嘘になりますが、次へ次へと読ませる力がすごいです。

キャラクターが良いですね。
京極堂はもっと寡黙で堅物なイメージだったのですが、妹とのやりとりなど、人間っぽくて意外でした。
榎木津はとてもアンフェアな設定なのに、所々で彼がつぶやく断片的なヒントが気になってしまい、焦ってページを捲ってしまうのです。
この、とても個性的な2人に「君が一番変わっている」と言われる関口って一体・・・。

昭和20年代の時代背景が、事件の全容と巧く絡み合い、よりミステリアスな雰囲気を醸し出しています。
序盤で長々と語られる京極堂の薀蓄を、我慢して読んだことが報われました。
真相への重要な伏線だったのですね。
おかげで、超力技のトリックも無理なく納得。
ラストも京極堂の怒涛の論理が繰り広げられ、驚きの真相や、思いもかけぬグロ描写に「ひゃ~」とおののくのですが・・・。
ミステリ面においては、多少、迫力で押し切った感がします。
私の読みが甘いのか、いくつもの伏線が終結されていく爽快さが、あまり味わえなかったのが残念。
冒頭の「独白」の語り手には驚きましたが。

最近、浦賀和宏の『安藤シリーズ』を立て続けに読み、気が狂いそうになったのですが、何となく読後感が似ています。
この作品で、好きな探偵キャラが増えました。
京極作品、これからゆっくり追いかけたいです。
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 2005年8月~

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