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月光ゲーム~Yの悲劇’88~/有栖川有栖 ★★★☆☆

キャンプを楽しむため矢吹山に向かった江神二郎ら英都大学・推理小説研究会のメンバー4人は、雄林大学の男女7人グループと男性3人グループ、神南学院短期大学の女性3人グループと出会い、行動を共にすることに。それぞれのグループが親交を深める中、神南学院メンバーの小百合が突然、書き置きを残して姿を消す。その後、山が噴火し、下山が困難な状況で次々と殺人が起きる。

学生アリスシリーズ、第一弾です。
図書館を利用したのですが、その歴史を物語るかのごとく、見事にボロボロ(笑)。
ごめんね、もっと早くに手に取れば良かったね・・・と、1ページごと丁寧に捲ってみると。
・・・なんと登場人物17人!多いよ!クローズドサークルにしなくてもいいよ!
もちろん、最初に人物紹介ページが設けられているのだけど、さすが図書館本!
早速、心無い人の書き込みを発見。
作中、人物の呼称が統一されていないため、名前とあだ名が入り混じるのですが、その混乱を防ごうとしたのか、紹介ページの人物の後ろにそれぞれのあだ名を鉛筆で付け足しているのです。
その気持ちはとっても良くわかるのですが、私としては内容を全く知らないまま、そのページを見ることになるので、『そのあだ名がもしかして謎の真相(人物誤認トリックなど)だったらどうしてくれようっ』とワナワナ。
全くの杞憂だったわけですが。
このあだ名は、多すぎて書き分けもままならない登場人物を余計にややこしくさせるのに、非常に効果的でした。
かなりケチを付けてますが、全体的にはとても面白いです。
冒頭はすでに噴火に怯えているメンバーたちの描写で始まり、犯人は○○なのか・・?という疑いまで示唆されています。
これで掴みはOK!ってな具合にワクワク感が高まります。
彼らの会話やキャンプの雰囲気も楽しくて、全く退屈しません。
その後に次々起こる殺人、ダイイングメッセージ、噴火の恐怖なども、その緊迫感が伝わってきます。
もちろん「読者への挑戦」あり。しかし、いつも通り全くお手上げ。
江神の冴えわたる推理は見事です!
展開されるロジックに、逐一、驚いてしまいました。さすが!
以下、自分用のメモ。真相に触れています。下の方へどうぞ。































この殺人の動機で脱力感を味わいました。
せっかくモチたちが『彼らの言動に動機に結びつくモノはなかったか』と一生懸命考えていたのに。
そんな動機、わかるわけないでしょーが。
火山による、死と隣り合わせの状況が、殺意を増幅させたのでしょうか。
あと「愛する女性を守るためならば、証拠品なんて無くしちまえ!」という、アリスの潔い行動に驚愕。
そんなことで良いのか、ワトソンよ!
私はそれを『純粋でひたむきな愛』とは理解してやれんぞ!
どうもアリスの恋愛を微笑ましく思うことができない原因はココですね。
まぁ、この殺人の動機とともに、若気の至りと言ってしまえばそうなのですが。
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 2005年8月~

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