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向日葵の咲かない夏/道尾秀介 ★★★★★


明日から夏休みという終業式の日、小学校を休んだS君の家に寄った僕。そこでS君が首を吊っているのを発見する。しかし、先生や警察が駆け付けてみると、なぜか死体は消えていた。混乱する僕の前に、今度はS君の生まれ変わりと称するモノが現れ「僕は、殺されたんだ」と訴える。半信半疑のまま、僕と妹・ミカはS君に言われるままに、真相を探る調査を開始した。

<ねえ、生まれ変わりって信じる?>

『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞・特別賞受賞後、第一作目。
帯には<分類不能、説明不可、ネタバレ厳禁!超絶・不条理ミステリ>とありまして、そりゃもう期待するなって方が無理でしょう。

今回はホラーの要素が全くないにも関わらず、前作よりも背筋の寒くなる展開を見せます。
なにしろ、ほとんどの登場人物が病んでいるのです。
どこかおかしい・・・どこかずれている・・・。
読み進むにつれて気持ちが塞いでいきます。
一番辛いのが家の中にゴミを溜める母親。
母親に冷たくされることに慣れてしまっている「僕」。
終盤で明らかにされるその原因も、やり切れないものでかなり重いです。

ミステリ面もかなり巧妙です。
伏線も細かい箇所までしっかり練られていて見事でした!
帯で煽っているほど意外な真相ではありませんでしたが・・・。
ミステリを読み慣れている人は、最初から違和感をもつでしょう。
でも、大体予想できる範囲よりも少し抜きん出た感といいますか、「あっ、そこまでする?」というサプライズはありました。
前作を読んだ人はきっとひっかかるだろうトリックもあり、楽しめます。
とにかく、ラスト4行の描写(伏線も含めて)が、とても気に入りました!
ここだけでも、星5つです。

緊迫シーンも安心して読めてしまうのはどうかと思いますが、全く飽きずに没頭できました。
ただ、スッキリはしますが、全体的な印象は麻耶さんの『神様ゲーム』
かなりの不安感が残ります。
ミステリーランドでなくて良かった・・・。
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 2005年8月~

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