スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

砂漠/伊坂幸太郎 ★★★★☆

4月、仙台の大学に入学した北村は、麻雀を通じて同じクラスの鳥井、南、東堂、西嶋と親しくなる。
南の超能力、「大統領か?」と訊ねては殴って逃げる通り魔や悪質な空き巣など、彼らはいろんな事件に遭遇することに・・・。
パワーみなぎる、誰も知らない青春小説!


<なんてことは、まるでない>

装丁の何とふてぶてしい顔!
最初はあまり乗り切れない気分だったのですが、話の方向が見えてくると俄然面白くなりました。

物語は季節ごとに進んでいきます。
大学生活は、社会という「砂漠」に囲まれた「オアシス」。
これって、学生経験がある人なら絶対頷くでしょうね。

女好きの鳥井、不思議な力を持つ南、無表情の美女・東堂、持論がいちいち矛盾する西嶋。
それぞれ異色だけど、大学にならいてもおかしくないキャラばかり。
東堂さんが絶妙なセンスを持っています。
ありきたりな「美女」ではないトコロが良いですね。

そして、やっぱりイチオシは西嶋。
不器用で融通がきかず、常に世界を憂い、そして何より「臆さない」。
「俺たちがその気になれば、砂漠に雪を降らすことだってできる」という台詞は、前作の『魔王』を彷彿とさせますが、西嶋の突っ込みどころ満載の論理は好感度大です。
最初は「痛い奴」の印象でしたが、噛めば噛むほど味が出てきました。
まるで「彼」のようだな~と思っていると、思わぬリンクが!
ほ~、今回はこの人でしたか。
きっと西嶋に多大なる影響を与えたのですね。

青春小説ということで、所々に見え隠れする「友情」にホロリ。
第2章ではとてもショックな事件が起こり、そこでの西嶋の行動にジーンときます。
ただ、麻雀には全くの無知なため、説明を読んでもサッパリでした。
牌の絵が出てくる作品って初めて読んだかも。

終盤はまさに驚きの連続!
伊坂作品特有の、すべてが一つにまとまっていくラストは今回も見事です。
伏線も巧みに隠れてるんだな~これが。
とにかく爽快感がたまりません!

前作ほど考えさせられるテーマも無く、かといって軽く読める訳でもない。
なにより、とても懐かしい気分になりました。
最新記事
検索フォーム
記事一覧

 2005年8月~

カテゴリ
プロフィール

めみ

Author:めみ
FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。