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鬼神伝/高田崇史 ★★★☆☆


例外はあれども、「読者対象は子ども」を前提とした作品が多いミステリーランド。
本書も、普通に鬼を退治してハッピーエンド、な作品だと思っていたのですが、もう少し奥が深かったようです。


「鬼は悪者とは限らない」という視点でのアプローチは、子どもにはとても新鮮ではないでしょうか。
実際の話と教科書等で読むことの違いについての純の質問に、
「戦に勝ったものだけが言葉を残せる」
「誰でも、自分たちのしてきた悪いことや恥ずかしいことなど、後世に残そうとしやしない」
との海神の言葉。
「歴史教科書問題」がふと頭をよぎりました。
このあたり、子どもが読んだ感想がぜひ知りたいです。

普通の中学生が実はヒーローだった、という設定も良いですね。
純がオロチを操って戦う姿も、とてもワクワクしました。
(何となく「まんが日本昔話」のオープニングをイメージしながら。)
1冊目では殺人の謎、2冊目ではスパイ探し、など小ネタも楽しめました。
ラストは少しバタバタしてましたが、私好みの救いがあります。

しかし、私は1冊目を格闘シーンに使うも、2冊目は和解するという流れになると勝手に思っていました。
純も最初は「話し合い」を主張してたのに、いつの間にかそんな葛藤はどこへやら。
あっさりしてるなぁ・・・。
あと不満なのは、私の好きな「友情」がテーマでは無かったこと。
頼光・・・登場シーンから友情を予感したのに・・・。
その割には、純と水葉のシーンが多すぎる気が。

あとがきの暗号は面白いです。
『黄金蝶ひとり』の暗号より分かりやすいし、よくこんな手間をかけたなぁ。
目次もヒネってますね。
こういう試みは大好きです。
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 2005年8月~

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