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弥勒の掌/我孫子武丸 ★★★★☆

3年前に女生徒と不祥事を起こした高校教師の辻は、それをきっかけに妻とは不仲になっていた。ある日帰宅すると妻がおらず、失踪を怪しんだ妻の友人の通報により警察に疑われて窮地に追い込まれる。一方、ベテラン刑事の蛯原の妻がホテルで遺体となり発見、おまけに蛯原への汚職の疑いも発覚。愛する妻の仇をとりたいのに表立った捜査が出来ない蛯原、愛情はないが自分の嫌疑を晴らすため妻を捜す辻。そんな中、それぞれの妻に共通するある新興宗教団体が浮かび上がり・・。

我孫子さん、「殺戮にいたる病」から13年ぶりの書き下ろし長編ということです。
「~の殺人」や「人形は~」シリーズが大好きだったのですが、新刊を読むのはかなり久しぶりだったので、ちょっと不安になりながら読み始めました。
しかし、感想を一言で言いますと、面白かった!
本当に読みやすいんですよ、文章が。
直前に読んだのがチンプンカンプンの難解小説(注:乾くるみ「匣の中」)だったので、尚更ありがたくって涙が出ました。

そして真相にはびっくり!
最初の方で「これは伏線かも・・・」とチェックしていた箇所はあるのですが、こんな風につながるとは思わなかったです。
一つ目の真相はなんとなくヨメてしまい「まさかこれがオチなのでは・・」とガッカリした途端、二つ目の真相で見事に驚かされました。
多少、動機の弱さとか所々ムリヤリっぽさも気になったりするんですけどね。

あと気になった点といえば、サクサク読めてかつ短いので、あとがきに作者も書いている通り、ちょっと「物足りない」かな?と感じました。
うまく言えませんが「驚いたけどそれだけ」みたいな。
もう少し余韻のようなものが欲しかったかも。
でも、いくらなんでも強引すぎるといわんばかりの傍若無人な蛯原や、「こんな旦那絶対イヤ」と断言できるくらいのダメ人間な辻(そらエエ友達になれるわアンタら・・・)に終始ムカつきましたので、人物は描けていたのではないでしょうか。感情移入は無理ですが。

よく考えると相当後味の悪いラストなんですが、普通にサラッと流せてしまえるところは怖いかも。
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 2005年8月~

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