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終末のフール/伊坂幸太郎 ★★★☆☆


<明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?>

公式サイトがとてもキュートです。
ヒルズタウンの地図上の隠れキャラを探すと創作秘話が読めるのですが、「演劇のポール」のキャラがどうしても見つけられない・・・。


「終末のフール」
担当者からミステリではないものを、と依頼されて、「伏線も何もなくて、唐突に結末がやってきたら、ミステリじゃないかもしれない」との結論から書いた作品だということ。
この創作秘話には、なんだかガッカリ。
意図的に伏線を無くしたせいか、全く面白くなかったです。
妹がゴリ押しする「兄貴の凄さ」がそんなに凄く思えず、くどさを感じました。
「太陽のシール」
オセロという小道具を巧く活かしてます。
「ここで子供を諦めたら、それは小惑星の衝突を受け入れたことになる。
 誰かがそれを見ていて、それなら衝突させてやろうと判断するかもしれない。」
私もよくこういう考え方をするので驚きました。
確かに宗教的かも。
「篭城のビール」
世界の終わりがきっかけで罪を犯す人物が主人公。
視点が変わって斬新なテーマなのですが、短編でまとめるには無理があったのでは。
プロットがぎこちないです。
「冬眠のガール」
あと3年で終末なのに、恋人を探すことを決めた女の子が主人公。
「太陽~」の奥さんのアドバイスが良いですね。
ほっこりとした読後感。
「鋼鉄のウール」
苗場さん、著者の思惑通りに格好良いです。
専属のカメラマンに対する想いにじーんとしました。
ただ、主人公の両親の心情も解るし、そうなるのが普通なんだろうなぁ。
「天体のヨール」
星を見るより明らか、との二ノ宮の言葉が素敵です。
ヨールの意味に笑いました。
「演劇のオール」
本書で一番伊坂さんらしい作品。
「世の中捨てたもんじゃない」と感じさせる展開が大好きです。
「深海のポール」
方舟とは対照的な主人公の父親が造る櫓から、「必死になって生きる」という強い意思が伝わってきました。
ヒルズタウンの住人たちがベランダに出て夜空を見上げるシーンが素敵です。

今回、他作品とのリンクを無くしたのは、終わっていく世界が舞台だからだそうです。
ほぼ全ての登場人物が達観してしまっているため、あまり同調できないまま、それでも楽しく読み終えました。
それって、このテーマとしてはどうだろう・・・?
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 2005年8月~

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